2026/11/01

弁護士・企業法務向けMCPサービス「パラリー(Parally)」提供開始のお知らせ

2026年11月1日、弁護士・企業法務向けMCPサービス「パラリー(Parally)」の提供が始まりました。パラリーは、弁護士が整理した契約書チェックや民事訴訟・裁判外交渉の観点と進め方を、普段お使いのClaudeから参照できるようにするサービスです。

パラリーは、川野仁弁護士(株式会社Legal Node 代表取締役)を中心に、アスクプロ株式会社と行政書士法人日本法務が共同で開発しました。提供・販売・導入支援・サポートはアスクプロ株式会社が担い、当法人は提供体制の整備と販売・導入支援への協力、許認可分野のコンテンツの企画・監修を担当します。

パラリー(Parally)とは

パラリーは、弁護士が開発・監修したチェック観点・雛形・業務の進め方を、MCPという接続方式でClaudeに渡すサービスです。契約書の作成や確認では、何に着目し、どのリスクを確かめるかという観点や承認済みの雛形を、AIが必要な場面で自ら参照します。新しい画面は増えず、長い指示文を毎回作る必要もありません。

MCP(Model Context Protocol)は、AIと外部の知識やツールを共通の方法でつなぐための接続規格で、Claudeを開発するAnthropic社が2024年11月に公開しました。パラリーはこの規格に沿って、日本の弁護士実務の進め方と確認事項をClaudeに提供します。

名称のパラリー(Parally)は、ギリシャ語で「傍らに」を意味する para と、英語で「味方」を意味する ally を組み合わせた造語です。判断は専門家自身が行い、パラリーはその傍らに立つ味方であるという考えを名前に込めています。スローガンには「Parally – Legal Super Intelligence」を掲げています。

パラリーでできること

対象となる業務は、契約書チェックと、民事訴訟・裁判外交渉の2つです。どちらも、観点に沿った指摘や修正案、論点メモなどの成果物をClaudeがまとめ、最終的な確認と判断は利用者が行います。

契約書チェック

  • 委託者と受託者、売主と買主など、立場ごとに確認すべきポイントを参照できます。
  • 条項ごとの典型的な指摘事項と、修正を検討するときの方向性を確認できます。
  • 売買・取引基本契約、業務委託契約、秘密保持契約、システム開発契約、利用規約、M&A契約など22分野の契約類型の雛形と、損害賠償や解除など類型をまたぐ共通条項を収録しています。
  • 中小受託取引適正化法(取適法、旧下請法)や特定商取引法など、特別法が適用されるかどうかの確認に使えます。

民事訴訟・裁判外交渉

  • 訴状・答弁書・準備書面を起案するときの観点を参照できます。
  • 請求・抗弁と要件事実を確認し、証拠や不足している情報を洗い出せます。
  • 裁判外交渉の進め方を段階ごとに整理し、各段階で確認すべき事項を参照できます。
  • 方針や和解の意向など、AIが一つに決められない点は弁護士に確認してから進みます。

民事訴訟・裁判外交渉の機能は、弁護士・弁護士法人に限って提供します。

パラリーの特長

いつものClaudeから、そのまま使える

Claudeの設定画面からパラリーを一度追加すれば、あとは普段どおり話しかけるだけで使えます。「この業務委託契約書を、受託者の立場で確認して」のように依頼すると、Claudeが類型と立場を読み取り、合った観点・雛形・進め方をパラリーから取得します。考えるAIモデルは利用者がClaudeで選べるため、モデルが新しくなっても同じ進め方のまま使えます。

弁護士が開発・監修し、定期的に見直す

観点や雛形は、川野仁弁護士が開発・監修しています。法改正や裁判例の動向を踏まえ、日本の実務に沿ったチェック観点と書式を定期的に見直します。

法務省が2026年8月21日に公表したガイドライン「ビジネス分野におけるAI等法務業務支援サービス提供と弁護士法第72条の関係について」も踏まえ、サービスの設計・機能・出力が法令に適合しているかを継続的に検証しています。

案件資料を預けない設計

パラリーが扱うのはチェック観点と雛形で、契約書の本文や案件資料をパラリーに送る必要はありません。パラリーに届くのは案件を特定しない一般化した問いだけで、パラリー側で記録・保存するのはアクセス回数のみです。

迷うところだけ確認しながら進む

AIは、一つに決められるところは自分で進め、決められないところだけ利用者に確認します。依頼者の立場や修正の段階、成果物の形など、書く前に決めるべきことは作成に入る前にまとめて一度だけ確認するため、同じ質問が繰り返されません。決まった順番で確認するので、どこまで見たかも分かります。

料金プランと無料お試し

プランは3つで、扱う業務に合わせて選べます。

プラン 主な内容 利用できる方 月額(税抜) 月額(税込)
契約書チェックプラン 契約書チェックの観点・指摘事項、契約類型別の雛形と共通条項、特別法の該当性の確認 弁護士、企業の法務部門など 19,000円 20,900円
民事訴訟・裁判外交渉プラン 訴状・答弁書・準備書面の起案の観点、裁判外交渉の進め方 弁護士・弁護士法人 19,000円 20,900円
弁護士ベーシックパック 上記2つのプランのセット 弁護士・弁護士法人 35,000円 38,500円

初期費用は0円、契約期間は1年です。1か月の無料お試しがあり、お試しのあと自動で有料のご契約に切り替わることはありません。パラリーの月額料金とは別に、Claudeの有料プランを使う場合はその利用料がかかります。

開発・提供体制と当法人の役割

パラリーは3社の協力で開発・提供しています。

会社 パラリーでの役割
株式会社Legal Node 代表取締役の川野仁弁護士が開発・監修の中心を担い、観点・雛形・業務の進め方の開発と、法令適合性の検証を行います。
アスクプロ株式会社 共同開発に加え、パラリーの提供・販売・導入支援・サポートと、運用基盤の構築・運用を担います。
行政書士法人日本法務 共同開発に加え、提供体制の整備、販売・導入支援への協力、許認可分野のコンテンツの企画・監修を担います。

当法人は、士業の実務を知る立場から、導入時のご相談や運用面のサポートにあたります。接続の設定や、Claudeで学習への利用をオフにする設定なども、導入のときに一緒に確認します。

今後の展開

パラリーは、弁護士と事業者への提供から始め、契約書チェックを起点に対応する領域を順次広げていきます。許認可分野については、建設業許可をはじめとする分野で、当法人がノウハウ提供の企画・開発を進めます。

代表コメント

日本法務は、パラリーの提供体制の整備と、士業の先生方への販売・導入支援においてアスクプロ株式会社と株式会社Legal Nodeに協力します。士業の実務を知る立場から、導入時のご相談や運用面のサポートにあたり、先生方が安心してお使いいただける体制づくりを担います。あわせて、行政書士として蓄積してきた許認可分野の実務の知見を、パラリーのコンテンツとして順次整備していきます。

行政書士法人日本法務 代表行政書士 佐藤 一清

よくあるご質問

どの生成AIで使えますか。

Claudeで使えます。ブラウザやアプリのClaudeのほか、Claude Codeからも使えます。無料のアカウントでも接続できますが、無料プランで追加できるカスタムコネクタは1つまでのため、日常的なご利用には有料プランをおすすめします。

法律相談やリーガルチェックを代行するサービスですか。

いいえ。パラリーはチェック観点や雛形などの一般的な情報を提供するもので、個別の案件に関する法的助言や法律事務の代行は行いません。出力の確認と最終的な判断は、利用者ご自身が行います。

契約書や案件の資料をアップロードする必要はありますか。

パラリーに送る必要はありません。Claudeに資料を読ませるかどうかは利用者のご判断で、資料を使わずに類型と立場だけで観点を確認する使い方もできます。

誰が利用できますか。

弁護士・弁護士法人、企業の法務部門をはじめとする事業者の方が利用できます。消費者の方は利用できません。民事訴訟・裁判外交渉プランと弁護士ベーシックパックは、弁護士・弁護士法人に限って提供します。

無料お試しのお申込み・お問い合わせ

無料お試しのお申込みとご質問は、当法人のお申込みフォームで受け付けています。内容を確認のうえ担当者からご連絡し、お申込みの内容はパラリーの提供会社であるアスクプロ株式会社と共有します。機能や料金の詳細はサービスページで、提供開始の発表はアスクプロ株式会社のプレスリリースでもご覧いただけます。

お申込みフォーム:https://nlc.or.jp/contact/parally/
サービスページ:https://nlc.or.jp/service/parally/
プレスリリース(PR TIMES、2026年10月22日):https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000226.000006827.html